地頭でわが子と挑む中学受験

豊かな学びと子育てが考える力や生きる力を育てます。無理のない受験を考えるための1つの新しい処方箋。

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伸びざかりの学校をさがすには


受験予定校を洗い出すために必要になるのが入試データ冊子。中学入試実施校の過去の入試実績、典型的な併願パターン、進路情報などがまとめられたデータ冊子です。しかし、誤解を恐れずにいうならば、この冊子を読んだだけでは、はたしてその学校がお子さんに向いているのかどうかを知ることはできない。気になる学校の「文化祭」や「体育祭」なども、十二分に活用する必要があります。しかしそこからその学校がどんなカラーであるかは見えてくるとしても、ではそのためにどのような受験準備をしていったらよいのか・・・? やはりそこだけから読み取ることは難しい。

そもそも、お子さんがこれから過ごしてゆく6年間。その間にその学校がどのような方向に伸びてゆこうとしているのか。これをデータ冊子から読み取ることには無理がある。たとえばその学校から東大に何人進学したのか。その学校の「いま現在の大学進学実績データ」を参考にして志望校を選ぶこと。ひょっとすると、これにはあまり意味はないのではないか。むしろその学校が「どういう方向に伸びていこうとしているのか」。むしろそういう見極めを元に志望校選びをするほうに意味を見出したほうがよいのではないか。僕なんかはそう思うんですね。で、その見極めをどうしたらよいのか。それが「過去問10年分」・・・ということなのです。

たとえば娘が進学した学校の国語の過去問。それを眺めてみれば、この学校がお子さんに求めようとしているお子さんの資質。この変遷が手に取るようにわかる。伸びざかりの学校ですので、同じ記述問題でも、その設問が見ようとしている受験生の持てるもの。これがどんどん変化してきている。たとえば初期の記述問題。「読み返し」の範囲が段落指定されている。記述すべき内容も「抜き出し」とあまり違わない。土台となる文に少し手を加えるだけでOKでした。それが年度を経るにしたがって「読み返し」の範囲指定がなくなり、さらに拾い出すべきものが「記述部品」となり、その数が増えていく。この時期の解答用紙。記述欄のマス目の数がとても多くなり、かなり圧迫感がありました。ところがこの解答用紙。最近の年度になるにしたがって、だんだんあっさりとしてくる。一時期は80文字程度の記述設問が並んでいたのが、最近になると30文字程度に整理されてくる。

なぜこうなってきているのかというと、これが記述設問にさらに「要約や言い替え」のファクターが入ってきているんですね。ふつうに解こうとすると字数あまりになる。何かうまい言い替えができないと、記述に含めるべき要素を全て解答欄に盛り込むことができないようになっている。ここに至ってこの学校の求めているもの。これが「受験スキル」とでもいうべきものから、「子供なりの教養」にシフトしつつあるように見えるのです。簡単にいえば「表現力の豊かさ」とでもいいましょうか。表現力といっても「難語」などというものではなく、もっとやわらかくしなやかな「やまとことば」。そんなものが当てはまるように見えるんですね。

それに加えてこの学校の算数の過去問。僕はその算数にほれ込みました。娘の受験校は10校ほどの中から選び出したものなので、中学受験という世界から見れば全体のほんの一部でしかなかったわけですが、その算数の出題。その問題を作問された先生の視点。あるいは学校からのメッセージ。僕はその言わんとすることにほれ込みました。「こんな問題を工夫してみたんだけど、君だったらどう解いてみせてくれるのかな・・・?」。御三家に受かるようなお子さんたちが取りこぼしてしまうような出題。そんな出題が必ず含まれている。実際、出席した学校説明会であったQ&A。「算数が難しすぎます。御三家に受かったお子さんが落ちた例をいくつも見ています。いったい何を勉強してくればいいんでしょうか?」。

学校側の答えはこうでした。「見えないイコールの関係を見つけ出して、そこから論理的に考えて答えを導き出す力を見ています」。もうずいぶん前のことですから、このQ&Aは一字一句同じではなかったように思いますが、それでもその回答の要旨はこのようなものでありました。僕はこのQ&Aを聞いて、自分の確信を再確認しましたね。この出題は時代の先を読んでいるからこそのものだと。見えないイコールの関係に気がつくということ。これは論理的思考力の範疇を超えています。むしろ「地頭系」の発想力・着想力の世界の力に近い。この学校はこの先の世界に、お子さんたちに求められることになるユニークネスをよくわかっているのだと。そう思います。

追記: 娘が進学した結果、実際にこの学校の 入試問題を作問されていた先生 ともお会いすることができました!

2016年3月19日記す
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