地頭でわが子と挑む中学受験

豊かな学びと子育てが考える力や生きる力を育てます。無理のない受験を考えるための1つの新しい処方箋。

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例題の読み合わせが生まれたわけ


我が家の娘は4年生のとき、まるまる1年間、四谷大塚に通塾していたことは過去記事に書きました。我が家が実践している「例題の読み合わせ」は、この時期の経験から生まれたものなのです。このあたりの事情を簡単な記事に書き残しておこうと思います。お子様の「勉強嫌い」にどう向き合っていったらいいかについて、各ご家庭のヒントになれば幸いです。

通塾開始

「入塾テスト」に合格して、娘は新4年からの通塾生活に期待を膨らませていたようです。クラスには何人かおなじ校舎に通うお友だちもいて、塾授業の開始と共に、娘は嬉々として通塾をはじめました。幸いクラスの担当講師にもよい方に恵まれ、楽しい塾生活が始まったようでした。学校で学ぶのとは異なる学習内容、算国理社のそれぞれ、単元ごとに新しい知識に触れることを十分に楽しんでいたようです。出される宿題も大した量ではなく、学童保育の生活ともうまく両立できていたようです。

失敗体験の積み重ね

しかし単元が進んでいくにしたがって、塾から出される宿題の量・種類ともに多くなりはじめました。表面的に見ていた限りでは、娘が処理できないほどの量ではなかったのですが、次第に娘の顔からは笑顔がなくなっていくのを感じるようになってきたのです。算国理社のそれぞれに宿題がだされていたのですが、算数の宿題を解くこと、これがつまらなくなってきたようだったのです。私は少し心配になり、算数の宿題の内容をみてみました。算数の授業では「例題」と「解き方」の解説があり、その後に「基本問題」を授業で解きます。宿題は、授業で解いたのと同じ「基本問題」を家庭で解き直してくる、そのような内容でした。

ところが私は、娘が算数の宿題をどう片付けているか観察していて1つの発見をしたのです。「答えの書き写し」。つまり娘は宿題を、塾授業でならってきたことの復習としてではなく、片付けるべき課題、として捉えるようになってきていたのです。これでは楽しいわけがありません。私は娘に「どうして答えの書き写しをしているの」、と訊きました。娘の答えは「ノートのチェックがあるから」でした。なぜ問題の解き直しをしないのかを聞いてみると、「例題の解説」についていけなくなってきた、というのです。ようするに「授業の内容」がだんだん理解できなくなりつつあったのでした。

私は娘に、算数の授業の前に「例題」と「解き方」を読んで行くように言いました。娘はそれから毎回15分程度、算数のテキストをめくって、その日の単元で何を学ぶのかについての予習をするようになりました。その結果、一時的に状態は改善したのですが、しばらくたつとまた同じ「つまらない日々」に戻ってしまったようなのです。私は娘の予習の様子を観察しました。娘は「例題」と「解き方」の全てにざっと目を通してから塾に行っていました。娘は予習そのものは言われた通りにやっていたのですが、娘にとっては「塾に通う」ための1つの課題が追加されただけだっだのです。ざっと眺めた単元の内容、それを授業で駆け足の説明を聞き、基本問題を解く・・・要するに娘の学習サイクルは改善されていなかったのです。「授業が楽しめない」・・・そういう毎日だったのです。

方針転換

私は方針転換することを決めました。どうしたら娘が「算数の授業を楽しめるようになるのか・・・」。そのことを考えつづけた結果、私は1つの方法を実践することに決めました。予習のやり方を変えることにしたのです。これまでの予習は「何を習うのか」を事前に見ておくことでした。これを「その単元でわからないこと=授業で聞いてきたいこと」を明確にしていくことにしたのです。そのために、算数の予習を娘1人でテキストを漫然と眺めている状態を改め、娘が「予習」をする場に私が立ち会い、例題ごとに、どのあたりまでがわかっていて、どの部分の理解があいまいなままになっているのかを、1つ1つ、娘と一緒になって丁寧に確認していくことにしたのです。

塾授業を楽しむ

効果はテキメンでした。娘は「わからない部分を明確にして」授業に臨むようになりました。その結果、塾授業で講師の方の説明をただ漫然と聞き流すのではなく、「わかっている部分はその理解の正しさを確認し」「理解のあいまいな部分については授業で集中的に理解してくる」・・・娘の授業の受け方がこのように一変したのです。「わからない点が明確になっていて、授業の説明でその点がはっきりわかるようになったこと」。要するに娘の学習サイクルが、「授業を楽しめる」ように一変したのです。

それからのち、娘の算数への取り組みは一変しました。新しい単元ごとに新しい知識を身につけることに、まるで「喜び」を感じているように見えるようになり、娘の表情には再び笑顔が戻ってきたのです。算数の宿題を処理する時間が「あっという間」と感じられるぐらいに短くなり、算数の成績が「ぐんぐん」伸びだしました。娘自身にも「算数は得意科目」という意識が芽生えたようです。ここで私が学んだこと。それは「ただ単純によくわからない状態」から「何がわからないのかを明確にすること」、この作業を子供任せにせずに、大人の目で手助けしてあげること。これが決定的に重要な要素だったのです。これが現在の「例題の読み合わせ」の原型となりました。

塾授業を捨てる

そうして娘は4年生の塾生活を満喫しながら過ごしたようでした。そうして迎えた新5年。算数の塾講師の方が変りました。講師が変っただけでなく、算数の学習プログラムも一変することを宣言されたのです。「予習は禁止」「宿題プリント前提の授業進行」・・・算数1単元に含まれる学習内容も2倍になった結果、週に2回ある算数の授業のうちの1日は「駆け足で例題の説明をするだけで宿題プリントが出され」、もう1日は「宿題プリントの解答解説に費やす」、というものでした。テキストにある「基本問題」「練習問題」は授業とは無関係に毎週の課題としてノート提出が義務付けられました。

我が家が4年生の塾生活の間に理解したこと。それは「楽しくなければ続かない」。「喜びがなければ苦しくなる」。これとは全く逆行する授業方針を告げられたのです。娘は1回しか算数の授業を受けませんでした。案の定「わからない・つまらない」の積み重ねの授業だったのでした。問題は算数だけではありませんでした。国語の授業はひたすら黒板の書き写し。我が家では理科実験以外、もともと理科と社会の授業は学校授業を軸とする方針でしたから、もう躊躇することはありませんでした。私は娘からその事情を聞き、その日の内に「塾授業を長期欠席すること」を校舎に告げたのです。さっそくその週から「ぱぱ塾」が始まりました。授業は自宅、理解度確認のためのテストは塾のものを使う。この形はこのときに出来上がったのです。

注記:

我が家では「自宅学習での中学受験」をお勧めしているわけではありません。お勧めしているのは「例題の読み合わせ」のみです。我が家が「自宅学習」を選んだのは、記事本文にもあるとおり、講師の先生の塾授業の方針に賛成できなかったのがその理由です。ですから我が家では単にテストコースを選択しているというだけで、娘は現在も四谷大塚の塾生のままです。個人面談や入試対策情報の入手などもこのチャネルを使っています。「例題の読み合わせ」をやるには、自宅学習以外にも、家庭学習の一部として塾授業と平行して組み込む、転塾する、個別指導塾や家庭教師を利用することなど、さまざまな方法が考えられます。我が家にはこれという推薦はありません。これらのどれを選ぶのかは各ご家庭の判断におまかせしています。

2008年4月6日記す
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