地頭でわが子と挑む中学受験

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できる子の算数とは

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設問を「読んで解く」。ごく当たり前のことなのですが、今回はこの点について掘り下げて考えてみようと思います。

冬のオリンピックで脚光をあびるようになった競技=「カーリング」。そのカーリングを念頭に置いて考えてみると、「読み」と「解き」。この2つは全く別物だということがよくわかる。「読み」で戦略と解法のあたりをつけて、「解き」で実際にストーンを投げる。「読み」通りにストーンを投げる=「解く」ことができれば成功、でなければ失敗デリバリとなるわけです。精度と正確さが要求される「解き」。それと「読み」は別物なんですね。

この「読み」と「解き」。入試問題になぞらえてみると、「もやもや」していたことがすっきりとわかるようになる。入試問題=設問で与えられた条件=「ハウスの中に散らばったストーン群」です。その中から正解を導き出すためにまず「読み」がある。切り口と解法の概略=「どの角度からどのぐらいのウェイトでストーンを当てるのか」。大まかな解答の見積もり=「ストーンを投げた結果どのような結果が得られるのか」。そのようなあれこれに「あたりをつける」こと。これこそが「読み」に当たります。で、「読み」があって初めて「解き」がくる。ここで初めてエンピツを動かして実際の解答を求めるわけです。速さと正確さが要求される「解き」。それと「読み」はやはり別物なんです。

この例で何を言いたいのかと言うと、お子さんの日々の演習問題。これは主に「解き」に重点が置かれている、という点です。ひたすらストーンを投げる。その練習を積み重ねる。これによく似ている。しかしそれだけでは「読み」の練習にはならないわけです。「読み」が変われば「解き」も変わります。ですから1つの設問について何通りも「読んでみること」。この練習がとても大切になる。「カーリングのスキップ」になるためには、まずひたすら「読み」の練習をする必要があるわけです。設問を「読める」ようになれば初見の問題にも強くなる。打てる手がそれだけ増えるわけですね。

設問を「読む」練習。ひとつの設問にいくつもの「読み」を考えることができる。「読み」によって「解き方」が決まってくるわけですから、たった1つの設問が易しくも難しくもなるわけです。ということはその設問に対して何通りの「読み」ができるか。これがお子さんの「設問に対する対応能力」ということになるわけです。だとすればお子さんのこの「読み」の力を引き出すこと。これが重要になってくる。ところがこの部分は進学塾でも問題集でも、まずカバーしてもらえない部分なんですね。だからといって、お子さん1人でこのような練習を積むことは難しい。どこかに触媒役を担ってくれる人が必要になる。

ですからこれを各ご家庭でやってみる。我が家風にいえば「例題の読み合わせ」「課題文の読み合わせ」ということになります。算数であれば数少ない例題に時間をたっぷりかけて取り組んでみる。国語であれば設問ごとに課題文の中から「根拠となる文」探しにじっくり取り組んでみる。答えがあっているかどうか・時間がどのぐらいかかったかどうかは、とりあえず置いておく。どれだけ深く設問に切り込んでゆくことができたか。これだけを念頭においてみる。そうしておいて、お子さんのひらめきの瞬間を見つけて「ひょいっ」とつまみあげてあげる。ご家庭でこのような取り組みができること。これは1つの理想形だと思うのです。

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