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国語の正解はどう決まる?

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我が家の娘の国語はもうどうしようもなくダメダメな状態でしたので、入試までにこれを、なんとかしなければなりませんでした。国語はセンスの科目、という見方が多い中で試行錯誤の中から我が家がたどり着いた結論。それは国語は「客観テスト」である・・・という認識でした。客観テストとは「ある根拠にもとづいて一意に決まる正解がある」ということに他なりません。これがなければ、そもそも「採点」というものが成り立たないのです。この認識が、娘の国語を激変させることになりました。我が家のブログの根強い人気記事「さまよえる国語」。今回はそのさわりの部分を過去記事の中から再録を。

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解法のトライアングル

国語の「読解問題」には正解があります。正解があるということは、それが正解であるという根拠があって、さらにそこから正解に至るまでの筋道が問われているということです。正解が正解であるためには、作問者の先生は、設問と正解の関係を、客観的な根拠に基づいて筋道立てて説明できなければなりません。これを言い換えれば、設問の内容から根拠を(たいていは1つに)絞り込むことができ、さらにそこから筋道立てて正解をみちびきだすことができる、ということです。「設問」と「根拠」と「正解」のトライアングル。僕が国語の問題は「算数と同じように分析的に解くことができる」、と考えるわけはここにあります。国語の「読解記述というゲーム」。そのルールブックはまさにそのようなものでした。娘の国語はそのルールブックを手にしてから一気に伸び始めました。

国語の「読解問題」に正解があるということは、特に断り書きがないかぎり、課題文を鑑賞する余地はないということです。論説文は論理の「組み立て」ですからこの点、問題は少ないのですが、では物語文はどうか。物語文は読者が主観的に鑑賞して楽しむことのできる文章ですが、それとは別に、筆者が読者に読み取ってもらいたいと考えているテーマ=主題があります。筆者はそれを読者に読み取ってもらいたいわけですから、工夫を凝らして脚本を組み立てる。つまり論説文の場合と同じく、物語文の中にも「組み立て」が現れるんですね。物語文では心情を問う設問が多く出題されますが、その読み取りは難しい・・・ということになっている。事実、以前の娘にとってもその通りだったのですが、この状況。物語文の脚本の「組み立て」に注目するようになってから、それが一変した。脚本の組み立ては作家の腕の見せ所ですが、あまり突飛な組み立てをしては読者がついてくることができない。伝えたい主題も伝わらなくなってしまう。だからこそ読者が慣れ親しんだ脚本の組み立て。これが多用されることになる。そんなわけで、多用される脚本の「組み立て」。これをいくつかのパターンに整理してみたら、これが当たりでした。物語文の出題。その中の多くの設問。作問者の先生たちは設問と正解の関係を、そのようなパターンを利用して根拠づけていたのでした。

すみません。わかりにくいですね。お手元の国語の「読解問題」の解答解説を読んでいただくとわかっていただけると思うのですが、そこには「課題文のどこそこに、こう書かれています。これをまとめます」という説明書きがある。つまり「根拠となる文」から「正解」への道筋は明らかにされているのですが、「設問」から「根拠となる文」への道筋。なぜかここはいつも伏せられている。要するにこの部分は自分で読解しなさい、という意図だと思うのですが、だとすれば、算数には「例題」ごとに「解き方」の解説があるように、国語についても同じように「設問」から「根拠となる文」への道筋のたどり方。「根拠となる文」を選ぶ根拠。これらをどう考えたらいいのか。これについての「例題」もあってしかるべきだと思うのです。僕と娘のさまよえる国語。結局のところそのたどり着いた先は、(設問部だけではなく)「設問それ自体も読解の対象にしなければならない」・・・このような結論だったのです。国語の設問は、どういうわけかいつも「舌足らず」なんです。これへの理解があいまいなまま設問に取り組んでも、得点力のアップは期待できません。国語が苦手なお子さんに悩まれておられるご家庭は多いと思います。ぜひともまず、この点をチェックしてみてあげてください。

あいまいさのない国語の解法。国語ができなかったからこそ、試行錯誤の中からたどり着いた結果です。しかし受験で問われることになる、このような国語の「得点力」・・・これをそのまま「国語力」と呼んでいいものかどうか。無理を承知で言えば、むしろ「課題文への読解力」それ自身を問うべきではないのか。僕が現状のような国語の「読解問題」を「ゲーム」と呼ぶ理由はそのあたりにあるのです。

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