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過去問で偏差値は挽回できるか

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実のところを言えば、これは意味をなさない問いです。偏差値が足りているから合格できるとか、足りていないから手が届かない・・・というようなものではないのです。しかし、しばしばこのように問われる問いでもあります。実際問題、過去問をといてみてどのような成果が得られるのか。だとすれば、これになんとか答えてみようと思う次第です。

偏差値というもの。母集団があって測定に使う尺度があってその尺度を使った測定値があって、はじめて「分布」というものがはじき出されてくる。平たくいえば、この「分布」の中でのお子さんの相対位置。これが「偏差値」というものなのです。私たちが普段なにげなく使っている偏差値というもの。これは例えば「ある進学塾の塾生全体」とか「ある公開模試を受けたお子さんたち全体」という母集団があって、その日に使われた「問題用紙」という具体的な尺度があって、その尺度を使って測ったお子さんたちの点数があって、はじめて「分布」というものがわかるんです。この偏差値というもの。毎回毎回の1回限り。その時のお子さんの「得点」を、「分布」という考え方で換算しただけの数値なのです。ただし、母集団が十分大きくて毎回の測定に使われている尺度がほほ一定であれば、その測定結果もあまりばらつかない。だから「偏差値」というものをお子さんのもつ「学力」というものの指標として代用することができる。さらにはその「偏差値」の推移をみて、ある程度先のことまでを予測する「材料」として利用する、という考え方が出てくる。

しかしこのような考え方。「母集団と尺度」がいつもほぼ一定している、という前提のもとでしか通用しないことに注意が必要です。基本的には進学塾なら進学塾。公開模試なら公開模試。そこで測定された「偏差値」は、その進学塾なり公開模試なり。そこから外には持ち出すことができないんですね。ですから「母集団と尺度」が異なる入試本番。その結果を進学塾なり公開模試なりの成績から予想する。これは理屈から言えば意味をなさないのです。だからなんとか工夫をする。例えば公開模試。志望校を記入する欄があります。これによって測定対象の母集団を入試本番に近い状態にもっていく。しかし、志望校別に「そっくり問題用紙」を用意するところまでは手が回らない。要するに尺度の部分まで入試本番に近い状態に持っていくことはできていないんです。ですから公開模試で測られた「偏差値や合格可能性」というようなデータ。これはある程度先のことまでを予測する「材料」としては条件を満たしていないんですね。もし志望校への合格可能性を知りたければ、「過去問模試」とでも呼ぶべき、その志望校の入試で用いられる尺度を使ったテストが必要なのです。

ではこの「過去問模試」で好成績を安定してマークできるようにするためにはどうしたらよいか。過去問の出題内容の当たり外れで大きく点数が変動してしまっては、安定した成績を期待することはできません。ポイントは、その学校が学力の測定に使用する尺度。これに徹底的に習熟すること。これが非常に大切になってきます。これこそが志望校の「出題傾向」や「出題意図」を読み取ること。つまりは過去問を使った志望校対策、という準備につながってくるわけです。このような準備があって入試本番を迎えるお子さんたち。そうではないお子さんたちに比べていかに優位に立つことができるか。これはいうまでもないことです。ここに進学塾なり公開模試なりの「偏差値」を持ち込んで云々する余地はありません。だから「偏差値」でいって10ポイント以上も下の学校に落ちる子もいれば、その逆もある。そういうことになるのです。このような現象を「偏差値」の世界から眺め直してみる。すると、過去問に真剣に取り組んできたお子さんたち。進学塾での成績は変化していないのに、偏差値で10ポイント以上も上の学校に合格するという・・・いわば「事件」のようなことが起こるのです。

志望校の過去問に徹底的に取り組む。このことで志望校の尺度で測られる「学力」をぐんぐん伸ばしてあげましょう。そうすればきっと合格に手がとどく。高みにはしごをかけてあげることができるのです。

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