地頭でわが子と挑む中学受験

豊かな学びと子育てが考える力や生きる力を育てます。無理のない受験を考えるための1つの新しい処方箋。

ハインツ「57」の刻印

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ある出張先でのできごと。僕は地元でも有名な老舗のハンバーガーレストランで往生しておりました。

そのハンバーガーレストランのスタイル。オープン状態で出てくるハンバーガーに、テーブルに置いてあるケチャップやマスタードなどを好みでかけまわし、バンズの上半分をのせてかぶりつく。もちろんナイフもフォークも置いてあるのですが、そんなものを使っている人などひとりもいない。とても気の置けないお店だったのでした。

そこで往生していたこと。テーブルに置いてあるケチャップは昔ながらのガラス瓶に入っている。これをどでかいハンバーガーパティにかけまわそうとしていたのですが、どうにもこうにも中身が出てこない。ガラス瓶には2/3ほどもケチャップが入っているのに、この瓶を振ろうとも逆さにしようとも、中身はガンとして動かない。まさかナイフの先っちょをガラス瓶に突っ込んでかき回すわけにもいかず、はてさてどうしたものかと・・・。しかしそこは気の置けない土地柄のこと。すかさず常連さんとおぼしき初老のおじさんが声をかけてくれました。

「おや、見かけない顔だね。日本人?仕事かい?どうしたんだい?」
「はあ、ケチャップの中身が出てこなくて困ってるんです」
「ははあ、そんなことか。これにはコツがあるんだ。いいかい。ちょっと瓶のここんとこを見てみな」

ハインツのガラス瓶。指し示されたところを見ると、なにやら数字が書いてある。「57」の数字の刻印。

「簡単なことさ。瓶の底を持って、この「57」の刻印のところをこぶしで叩く。こんな風にやるんだ」

はてさて、このおじさんが手まねでしてくれたようにやってみると、今までの四苦八苦がうそのように、ガラス瓶の中からケチャップが出てくる。唖然としている僕に向かってニヤリと「どうだ、うまくいったろう。楽しんでいけよ」というその初老のおじさんに軽くお礼を言うと、そのどでかいハンバーガーにかぶりついたのでした。いやあ、うまかったのなんの。「ダブルワッパーウィズチーズ」・・・一時期日本に進出していた「バーガーキング」が日本を撤退した後、イケるハンバーガーに出会ってなかった僕は、その夜、そのキングサイズのハンバーガーを思いっきり堪能したのでした・・・。

で、この話はハンバーガーのことではなく、ハインツの瓶に刻印されている「57」の数字のほう。ハインツの伝統なのか、今のプラスチックボトルになってもまだ残っている。で、この数字を見るたびに思い出すことが、「出ない中身をどうとり出すのか」。ここにつながってくるんですね。で、ここでいう出ない中身というのが「娘の頭の中身」。算数ボケに、いまだにはじけない国語。はてさてどうしたものかと・・・。

そうこうして思い悩んでいたところが、どうやら見つかったようなのです。娘の頭の「57」の刻印。そこをこぶしで叩くと中身がどっと出てくる。昨日の「合不合④」。まだ結果の詳細はわかりませんが、たしかに手応えあり。いろいろ紆余曲折はあったのですが、「ぱぱ塾ぱぱ」が娘に言い渡したこと。結局のところ「模試は実戦のシミュレーション。模試で結果が出せないでいて、どうしていきなり本番で結果が出せるのか。残る2回の模試。とにかくここで結果を出してみせなさい。場合によっては受験を考え直すこともあり得る」・・・と。

これを言い渡したのが一昨日のとある学校の入試説明会の帰り道。自分の中にある甘さ。それを乗り越えることができなければ受験なんぞありえないと。これを聞いた娘は半分涙目に・・・。ここのところのハードワークと寝不足で気力も体力も底をつきかけていたところに、その日の説明会での結果を聞いてとうとう足にまできてしまっていた「ぱぱ塾ぱぱ」は、朦朧とした頭でふらつきながらついつい口に出してしまった「大人の本音」の部分。家になんとかたどり着くと、「おおいにしょげている娘」にその日の課題を言い渡してそのままダウン・・・。

「ぱぱ塾ぱぱ」がダウン状態から復帰するまでの約6時間。「しょげまくっている娘」とそれをとりなす家内。かなりいろいろな紆余曲折があったようですが、「ぱぱ塾ぱぱ」が起きだしてくると、そこには「きりり」とした顔の娘がいました。

「ぱぱ、順調だよ。だけどちょっとわからないところがあるから、後で教えて」

順調どころじゃない。6時間も経っているのに言い渡した課題の半分も終わっていない。しかしそこには確かに「自分の頭の中をかき回しながら」久しぶりに「学ぶ顔」になっている娘がいたのでした。

熱くて辛くて苦くて痛い「大人の本音」の部分。大人同士でこれをぶつけ合っても相当ガツンと来る。素手での殴り合いに近いように思います。これをそのまま子供にぶつけること。これは「厳格」であることとはまったくちがう。むしろ大人の「クソ力」で子供と取っ組み合いのケンカをやるようなもの。やってはならないこと。ただただ反省することしきりです。ただこの「大人の本音」の部分。これを「子供に伝えるべきメッセージ」に変えてくれた家内。そしてこのゲンコに耐えて立ち直った娘。久しぶりに「家族の力」というようなもの。これを感じました。家内には「ありがとう」、と。娘には「悪かったね。でもよくがんばったね」、と。

で、「ぱぱ塾ぱぱ」のゲンコがたまたまぶち当たった部分。これが娘の頭の「57」の刻印の部分だったらしい。かなりのダメージを与えたはずなんですが、ガラス瓶が割れることもなく、どうやら中身がどっと出てきたらしい。「奇跡を呼ぶオクタンの気合いのハチマキ」のおかげなのか。とにかくこの記事を書いておいてよかったなあ、と。

2008年12月15日記す
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