地頭でわが子と挑む中学受験

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はじめての過去問は時間無制限で

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過去記事の再録です。

我が家のブログには少なからず(多からずでもあるのですが)ご相談に訪れてくださるご家庭があります。そんな中のやり取りで、こんな話を聞きました。「過去問は時間をきっちり計って解いてください・・・時間をオーバーしても解いているようだと、その子はダメになる・・・」と。そんな指導をしている、それも大手の進学塾があるようなのです。僕はこの話を聞いて、「へ?その根拠は何?」と思いました。この大手の進学塾。以前にも似たようなことがありました。夏休み入り直前のこと。有名な理科・社会の知識定着のためのサブテキスト。それもそれぞれ200ページ近くもあるサブテキストを、夏期講習が始まる3日前に課題として手渡して、「夏期講習に入るまえにこの2冊を完璧に覚えてこい」、と。いったいこの進学塾。有名なブランド塾なのですが、どういう理屈でそのようなことを言い出すのか。さっぱり理解できないんです。課題に習熟するためにはできるだけ丁寧に、それも理屈にあったやり方で取り組まなければならない。これは自明のことなのです。ところがこの大手の進学塾。校舎にもよるようですが、さっぱり理屈にあわない指導をする。どうも何か「精神論」だけでどうにかしよう・・・そんな印象を受けるのは、僕だけのことでしょうか。

のっけから話がずれました。過去問の話でしたね。これにどのように取り組んだらよいのか。いちばん手をかけなければならないのは、受験予定校の中でも、いちばんの志望校。その学校の過去問です。過去10年分。これを3クール回そうと思ったら、相当の時間がかかるのです。これを入試当日から逆算していけば、当然ながら一番最初に手をつけなければならないことになる。おそらく一番難しい過去問に早いうちから手をつけなければならない・・・そういうスケジュールになるのはほぼ間違いないんです。だとすれば、その過去問に手をつけて手ひどい目にあう可能性は十分あるのであって、そこはやはりメンタルにケアできる態勢を組んで取り組まなければならないわけです。できることは、精神的なストレスを与えずに、リラックスして、できれば楽しんで取り組める環境づくり。やはりこれが大切なんですね。とすれば、一番のストレスの原因となる「時間制限」。これを取り除いておいてあげること。「ええと、この問題ってどういうカラクリになってるのかな・・・」。じっくりコトコト。パズルでも解くような感覚で取り組めることが1つの理想なのです。

とすれば、過去問への取り組み方。時間は計っても時間で区切ることはしない。お子さんが過去問を1つ解き終わったら、時間内に処理できた問題。時間はオーバーしちゃったけど自分で処理できた問題。手が付かなかった問題にわけて、それぞれ手当てをする。まだまだお子さんはその学校の過去問に習熟しているわけではないのですから、得点にはこだわらない。時間内に処理できた問題。これを採点して得点とする。これが意味をもつようになるのはおそらく第1クールの最終フェーズあたり。要するに最新年度の過去問の制限時間内得点。これがもっとも目安として使うことのできる得点データになる。第1クールの初めから焦る必要はないのです。お子さんによっては時間をそばで計っていること自体が気になって仕方がない、という場合もあります。よこでちらちらタイマーを覗かれたら、それはそれでプレッシャーになるんです。このタイプのお子さんの場合は、「時間を気にせずに解いてみなさい」と声をかけて、自分の部屋で過去問と向き合わせる。時間がきたら「とんとん」とドアを叩いて、「どこまでできた?いったん休みをいれようか」・・・などとティータイムをはさんでみたり。いろんな工夫ができるはずです。とにかく過去問を解くのは楽しい時間・・・そういう環境作り。ぜひ考えてあげてください。

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Comments

ハナミズキ  

教えてください

まさに旬の記事、大変参考になりました。
さて本来は塾に聞くべきですが教えてください。

>過去10年分。これを3クール回そうと思ったら
とありますが、この3クールというのは
過去10年分を3回解く ということでしょうか?

3回解くというのであれば、同じ問題を2・3回解くことによる
メリット・デメリットを教えていただけないでしょうか。お願いいたします。

仰る通り時間が全くなく、複数回解くスケジューリングが難しいです。

2010/09/07 (Tue) 06:15 | EDIT | REPLY |  

ぱぱ塾ぱぱ  

Re: 教えてください

ハナミズキさん、コメントありがとうございます。

仰るとおり、過去問を3クール回す、ということは、過去問10年分を通しで3回繰り返して解く、ということです。過去問を3クール回す理由は元記事にもありますが、1クール目は、志望校で頻出する分野のうち、お子さんの苦手とする分野を把握するため。2クール目はそうして把握したお子さんの苦手分野に優先順位をつけて手当てをしてゆくため。3クール目は2クール目でも解けなかった問題を横断的に分析することで、お子さんの志望校の出す問題を作問された先生の出題意図を「つかむ」ためです。出題傾向や出題意図を読み取る方法については、別の連載記事【志望校対策講座】をご覧ください。

同じ過去問を3回解くことのメリットは、お子さんの志望校の出題。これに徹底的に習熟できることが1つ。2つめは【志望校対策】をする上で必要なデータを準備できることですね。デメリットは、ハナミズキさんもご推測されているように「同じ問題を繰り返し解くこと」によって、過去問が初見でなくなってしまうことです。ですのでそのデメリットを上回ることのできるよう、2クール目以降は、同じ問題をこれまでと違う切り口で解いてみる。そんな取り組みも役に立つと思います。もう1つ付け加えるとすれば、最新年度の過去問を1クール目では解かずに残しておいて、2クール目ではじめて初見の入試問題として取り組んで見る。そのような方法もあるかと思います。

時間の確保は通塾されているご家庭では難題だと思いますが、塾からの持ち帰りの課題を取捨選択したり、あまり有意義ではないオプション講座などを取らない、などの方法でやりくりしてみてください。この時期。塾では最難関学校にむけては「志望校別冠講座」が、それ以外には「偏差値輪切り式の難易度別入試特訓」講座が開かれます。我が家的には後者の講座はかかる時間に見合うほどの成果は得られないのではないか。そのように考えています。周りのお子さんたちと同じ課題を同じ時間をかけて取り組むこと。このような取り組みでは、周りのお子さんたちの中で頭一つ飛び出すことは難しいように思います。これでお返事になっておりますでしょうか。

またご質問がありましたら、お気軽にどうぞ。

2010/09/07 (Tue) 07:22 | EDIT | REPLY |  

ハナミズキ  

ありがとうございました

とても丁寧なご回答ありがとうございました。
疑問が解けてホッとしました。

この時期、塾からはもちろんのこと
様々な情報源から過去問取組についての発信があり
時間が迫っている中で迷いに迷ってしまった次第です。

ご紹介いただいた過去記事を拝読していませんでしたので
早速読ませていただきます。
また頼らせていただきますのでその際にはお願いします。

2010/09/07 (Tue) 13:54 | EDIT | REPLY |  

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