地頭でわが子と挑む中学受験

豊かな学びと子育てが考える力や生きる力を育てます。無理のない受験を考えるための1つの新しい処方箋。

勝ち負けを考え直そう

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おそらく各ご家庭のお父様方はよくご存知のことと思うのですが、世の中には「ディベート」という競技(あるいは技術)があります。本人本来の信念や主義主張などはとりあえず脇においておいて、ディベートへの参加者を2つのグループに分け、与えられたテーマに関する是非について是・非の立場に別れ、お互いに相手を説得する力を競うものです。要するに相手の論理を論破する技術を養うためのトレーニングなのですが、「ぱぱ塾ぱぱ」が考えるに、これは欧米系の価値観に基づいて、論理の組み立て方についての技術を養う方法論なのだと理解しています。日本でも学校教育の場に「ディベート」を取り込むところが増えてきました。

欧米人に知り合いがいる方にはきっと経験があると思うのですが、欧米人に「You are bad.」というと、烈火のごとく怒り出します。ところがそのかわりに「You are wrong.」というと、必ず真顔になって「どこが間違っているのか教えてくれ」と言い出します。欧米では「bad(悪い)」ということと「wrong(間違っている)」ということの間には、天と地ほどの意味・価値観の差があるのです。日本人の場合はこの2つの価値観の差がかなり曖昧で、どちらを指摘されても怒り出す人が多いようです。このあたりは欧米人と日本人の価値観の違いを強く感じる一面ですね。

ところが欧米人ともう少し深く関わりだすと、また少し違った面がでてくるのです。欧米人を相手に「ディベート」でコテンパンに論破したとしましょう。しかしだからといって、相手がこちらの希望どおり・理屈どおりに動いてくれるわけではないのです。「理屈ではあんたの勝ちだ。しかしオレはそのやり方は気に入らんね」・・・そう言い出すことが多いのです。ふつう、欧米人は理屈を、日本人は建前を重視する傾向があるように言われていますが、一皮剥いてみると、欧米人の感じ方・日本人の感じ方には、世に言われるほどの差はないのです。公式の場での結論を除けば、実社会では相手を論破しても相手の感情を害するだけで、こちらの思惑通りにはならない・・・ようするに「勝った」ことにはならないのです。むしろ日本人が昔から大切にしてきた知恵=「負けて勝て」、という処世訓の方が、実社会ではよっぽど現実に則しているように見えるのです。

「ぱぱ塾ぱぱ」がなぜこのブログにこんな記事を書いているのか、不可解に思われている方も多いでしょう。おっしゃる通りです。「ぱぱ塾ぱぱ」はここで「ディベート」について話をしようと思っているわけではないのです。むしろディベートの勝ち負けと、受験の合否や学校での学習内容との類似点、あるいはそれらの違いを指摘しようと考えているのです。

受験の合否は「ディベート」の勝ち負けとよく似ています。受験とは論理の勝負です。志望校は問題を出してきます。受験者はそれを論理を組み立てた結果で答えます。あなたの立てた論理が正しければあなたの勝ち、間違っていればあなたの負けです。そういうルールで受験は成り立っているとみることができるのです。さて、あなたが論理で勝ちを収めたとしましょう。あなたはめでたくその学校に進学し、英数国などの科目を学習することになります。しかしそこもまた論理の世界なのです。あなたはその学校で、色々な科目の学習を通して論理の立て方についての技術を学んで卒業していくことになります。

さて、あなたはめでたく学校を卒業しました。実社会にでて、さまざまな人間と協力しあいながら仕事をこなしていくことになります。ところがあなたが学校で学んできた「論理」を振り回しはじめたとたん、あなたのまわりから、まるで潮が引くようにササーっと人がいなくなってしまうことになるのです。これでは仕事になりません。論理で勝っても仕事で負けることになるのです。論理なくしては仕事は成り立ちませんが、論理だけでは足りないのです。加えて身に付けるべきは「相手のハートをつかむ」能力です。この能力を身に付けると、先ほどの欧米人でさえ、「理屈はあってないようにみえるが、おれはあんたが気に入った。全面的に協力するよ」と言い出すことになるのです。

この「相手のハートをつかむ」能力ですが、これは生まれ持った才能や人徳だというよりは、むしろさまざまな価値観をもつ人間と数多く接してきた経験がモノをいいます。これを中学受験の場に持ち込んで考えてみると、難関校にも当然「面白いやつ(失礼!)」はいるのですが、むしろ価値観の多様さから言ったら難関校→中堅校に向かって末広がりになっているように見える・・・「ぱぱ塾ぱぱ」はそう思うのです。

2008年2月10日記す
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