地頭でわが子と挑む中学受験

豊かな学びと子育てが考える力や生きる力を育てます。無理のない受験を考えるための1つの新しい処方箋。

この時期だからこそ、基本に立ち返る。

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過去問にどのぐらいの時間を割くべきか

単刀直入にいえば、「時間のある限り」。これが過去問に取り組む時の本来のスタンスです。大学受験であればまるまるの1年間。赤本がボロボロになるまでやる。過去問を何クール回す、などというものではなく、赤本のすりきれ具合。これでどうだ!というぐらいに徹底的に取り組むものなのです。どの年度にどんな問題が出題されてその正解はどうだったか。そんなものはもうすべて頭の中に入っていってしまっている。それでもまだ終わり、ということにはならない。まだまだ先がある。問題への切り口を変えてみたらどうなるか。あらゆる観点から眺めてみて思いつく限りの別解を工夫してみる。それでももう何も思いつかなくなってしまったら、今度は自分の解答プロセスを徹底的に見直す・・・どこかまだリファインできるところがあるのではないか。もっとエレガントにすることはできないか。それさえもやりつくしてしまったら・・・。自分の答案の見た目は美しいか。どうやったらアピールできる答案を「描きだす」ことができるか。あらんかぎりの工夫をつくしてみる。それでも自分で「やりきった・・・」という見切りをつけることができないぐらい、徹底的にしゃぶりつくすものなのです。

それに比べたら、中学受験の過去問への取り組みなんぞ、通りいっぺんのものにすぎない。過去問を3クール回す程度で終わりにする。なぜそうするかといえば、それだけしか時間が確保できないからなんですね。過去問にどのぐらい時間を割くべきか。答えは1つ。時間のむだを徹底的に省いてみた結果。捻出できた時間をすべてそこに割り当てる。志望校の出題傾向は当然のこと、出題意図もすべて頭に擦り込んでしまう。本来であれば、そこまでできることが理想なんです。

しかしまあ理想と現実の間にはギャップがあるのが通例というもの。現実問題としてどの程度の時間を確保しておくべきか。志望校の過去問10年分を3クール。併願校の過去問を各3年分1クール+解き直し。併願校を5つ考えているとしたら、塾から出される学習課題とはべつに、それらの過去問をこなすだけで、のべ60日という時間が必要になります。我が家の場合は2教科2校受験でしたが、それでも過去問に30日間分もの時間を確保しておく必要がありました。夏休み明けから入試までの5ヶ月間。感覚的には3カ月にも感じられるぐらい短い期間しか残っていない。その中の60日間=まるまるの2か月間。これが過去問にかけるべき時間だとしたら、その時間をどこから捻出するのか。それは受験予定校以外の入試問題に取り組む時間。これを徹底的に排除することなんですね。他校の入試問題には他校なりの出題傾向・出題意図が混入しています。志望校を受験するという観点から見たら、これはもう「ノイズ」でしかないんです。そんなものにかかわって手を煩わせている時間。これは無駄以外の何ものでもない。僕が「偏差値輪切り方式の受験対策」というものに否定的なのには、このような理由があるのです。

基本に立ち返る

志望校の過去問と、ノイズの混入していない基本理解と。この基本理解の部分。これを再確認するためにもっとも理想的なのがテキストの例題なのです。過去問を解いてみて基本理解に?マークがついたら、例題に立ち戻る。そうしてその例題を徹底的にしゃぶりつくす・・・。では、これらにかけることのできる時間をどう捻出するのか。我が家の場合は自宅学習でしたから、他校の入試問題などというものに手をつけるわけもなく、塾からの持ち帰りの課題があるわけでもなく。夏休み明けからの入試対策期間にはこれだけしかやりませんでした。さて、ご家庭ではどうしましょうか。とにかく無駄な時間を徹底的に洗い出してください。まずは持ち帰りの課題から。それから塾に拘束されている時間。いくつもあるオプション講座は本当に必要か・・・。捻出する必要のある時間。「過去問+基本理解」との優先度を考えて、不要なものをバッサリと切り捨てる。ご家庭によっては塾授業そのものを切り捨ててしまうことさえあるんです。過去問に取り組むということ。それは、それほどに見切りを徹底することでもあるのです。

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